773n旅日誌

自転車でのツーリングや各地を巡った記録

【自転車旅】【島根/鳥取】ぶらり山陰横断旅その5~中国地方最高峰を登ってきた~【大根島~大山】

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『ようこそ、この先は鳥取県だ。早速だけど君には死んでもらうよ』
( ゜д゜)

 

(ここまでのあらすじ)
角島から鳥取砂丘まで横断中。出雲大社でガチャ運祈願して宍道湖で夕日見てた。

 

ぶらり山陰旅も5日目。この日は寄り道しながら大山を目指す。

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スタートは松江。
さすが城下町は整備されてて走りやすい。
時間があれば、普通に観光しながらポタリングしたい場所。
今回の旅で一番の都市となる街中を堪能しつつ、県境である中海へ。

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既に今日の目的地は見えている。
海の向こうの影に向かってひたすら走る。

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県道260号から海を渡り、大根島へ。
長かった島根の旅もここが最後。いよいよ鳥取へと向かう。

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島の中は大きな坂もなく見晴らしも良い。
自転車乗りもいたし、周遊すると楽しそうな場所。
とりあえず友人に教えてもらった島の名所、由志園へ。

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くっそ綺麗な庭園に牡丹の花が散りばめられてる。
あったまおかしい。

聞いたところ、季節的に5月上旬しか見られないけど、この時期は毎日入れ替えてるのだとか。

あったまおかしい。

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池に浮かぶ牡丹。

他は日本庭園や植物園といった感じ。

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超キレイ。

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売店で売ってた高麗人参ドリンク。
味はすっきり。
というか普通に美味い。

 

 

 

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てことで冒頭の江島大橋へ。
頂上に県境。

振り返ると島根。

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前を向けば鳥取の入口、境港。
ありがとう縁結びの国。
というわけで突入!!

 

 

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早速妖怪がお出迎え。
いきなり鳥取来た感が出てきた。

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大平野である。
まずは弓ヶ浜自転車道を行く。

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初のブルーライン的なやつ。
これがあると自転車が盛んな地域だとよく分かる。
実際すっごい走りやすい。

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日野川自転車道へ接続。
ここまで来ると大山がよく見えてくる。
というか…
というかこの道あかん。

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広い舗装路、目の前に大山、見渡す限りの大自然
これだけ景観の良い道はそう無いと思う。
「これからあの山登るんだ」と期待感も出てきてたまらん。
ありがとう鳥取
まだ来たばっかだけど。

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ようやくここまで。
北側は富士山みたいな見た目。
大山の頂上はガチ登山だけど、近くまでは周遊ができる。
目的はあの山の裏側にある絶景ポイント。
さぁ、ヒルクライムをはじめよう。

 

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牛。

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頂上を支点に回り込むように走っていく。
風景はどこまでも牧草地帯(*´∀`*)
坂は凶悪ですけども。


来るまで大山の周遊は登りだけだと思ってた。
実際はアップダウンを繰り返しながら少しずつ標高を上げていくスタイル。
斜度10%クラスが何度もあり、登りきったらダウンヒル
そしてまた登る。

ここまで下り坂がありがたくない山はそうないと思う。

 

今まで富士、乗鞍、小熊山と山を登ってきた。
多少は山登れるって自負があった。

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その糞小さい自信を打ち砕く中国地方最高峰。
「ゴメンなさい大山ナメてましたマジできつい!!(´・ω・`)」
心折れかける中、ついに自転車乗りと遭遇!!

 

ヾ(*・ω・)ノィェィ♪  ハァイヾ(・ω・*)ノ 


平日だけど走る人はいる。しかも手を振ってくれた。
心折れそうだったのでどれだけ嬉しかったか。
泣いていい?


奥大山側に回りこみ、本格的な峠越え。
残雪と日差しと激坂を堪能しながら、峠の頂上へ。
ここまで長かったので足も限界きてる。

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お、来た!?

 

 

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うぉぉぉぉぉ!!!
きたぞぉぉぉぉ!!!

写真ではちょっと伝わりきらないかもしれない。
朝からずっと見えてた山頂が、
「こんちは!」と。
森林から目の前に顔出してきた。

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一瞬で全身を鳥肌が駆け抜けた。
北側で見えてた富士山のような荘厳さとは裏腹に、
南側は残雪の美しさと山岳の厳しさを感じさせる。

大山のもう一つの姿。
正直今まででトップクラスにきつかった。


とりあえず写真を。
「すいません、写真撮ってもらっていいですか?」
『いいですよ^^』

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『私も自転車でここまで来たんですよ~あれ私のです』

ふぁ!?

離れたところにランドナー
たまたま話しかけた人、まさかの自転車乗りだった。
話を聞いたところ三重県からスタートして、今日は岡山の蒜山からここまで登ってきたという。


同じように自転車で旅をしてる人に初めて出会った。
しかも自分よりもずっと長い距離。
この坂きつかったよね~とお互いを褒め合ったり、これから向かうところについて情報交換したりと、一期一会を楽しむ。

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記念撮影。
互いの相棒、それで十分。
名も知らぬ超級ランドナーさん、翌日は出雲へ行くそうで。
俺昨日行ったよ超楽しいよあそこ。

 

きっと二度と会うことは無いだろう。
自然と別れ際に言葉が出た。

『「お元気で、よい旅を」』

 

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その後は再び北側へ。

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本日のゲストハウスに辿り着く。
食事も済ませて戻ってきたら、お茶してる夫婦に話しかけられた。

『あなた!あの自転車の持ち主?』
「そうですけど」
『今日途中ですれ違ったんだけど覚えてる?』

ふぁ!?

 

ここで数十行前に戻ろう。

 -平日だけど走る人はいる。しかも手を振ってくれた。
 心折れそうだったのでどれだけ嬉しかったか。
 泣いていい?-

そう、確かに自転車乗りとすれ違っている。
なんとゲストハウスにて再会した。

 

何なんだ今日は。
おそろしい自転車乗り同士の巡り合わせ。
自転車で旅をしていて、ここまで面白い事があった日は初めてだった。
地元ライダーだったので、せっかくだし下山ルートについて教えてもらう。
これで明日は盤石。



 

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中国地方最高峰、大山。
険しさは半端じゃなかったが、それでも今回の旅で一番楽しかった。
こんな日もあるんだね。

 

 


次回は鳥取横断。
終点はもうすぐ。

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