【自転車旅】【鳥取】ぶらり山陰横断旅その7(終)~さんどらいだぁす~【鳥取砂丘】
「鳥取砂丘でラクダに乗りたい」
そう思って始めたぶらり山陰横断自転車旅。
今がそのとき!
『満員なのでラクダ受付終了です』
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
ぶらり山陰旅最終日は自転車をホテルに預けて単身鳥取砂丘へ乗り込む。
天気ヤバイ。
これから行くのは砂しか無い場所。
今回の旅は本当に天候に恵まれたけど、この日ばかりはちょっとくらい雲があっていいのよ。
とりあえず鳥取砂丘に着いたら、まずは馬の背と呼ばれる山の登頂を目指す。
ここから先は裸足。
思ったより砂の中はひんやりしてる。
シューズを手に持って、ごーごー砂の国。
もはや砂漠。
入口付近はやや固いけど、ある程度進むと足が沈み込む。
さすが県内随一の観光地である。
この日は休日だったのもあり、ものすごい人の数だった。
馬の背は近くまで行って初めて分かる結構な斜度。
ギリギリ手を使わずに登れるかどうかというレベル。
てことで登頂!砂丘の果てへ!
おぉぉぉ・・・
山口県からスタートして、7日間かけてこの場所に立った。
相棒と一緒に、最後は自分の足で。
感慨深くもなるし、黄昏てもいいよね・・・
( ゚∀゚)『お兄さん!アンタ自転車乗りだな!?その手に持った靴を見れば分かるぞ!』
そんな時間は無かった。
砂の山の頂上で出会ったお爺さん。
聞くと40年前に自転車に乗って全国を走り回ってた人らしい。
つまり自転車乗りの大先輩である。
( ゚∀゚)『わしは京都に住んでてな。大学時代は後輩連れて全国走って云々してたら後輩みんな辞めちゃってな』
在りし日の思い出を語る爺さん。
超テンション高ぇ。
ただ、会話からヒシヒシと伝わってくる旅をした事の楽しさ。
この人の人生に何があったかは分からないけど、走れなくなった今でもこうして遠くへ来てはその場所を楽しんでいる。
「あぁこの人は人生を楽しんでいるんだな」
それだけは分かる。
今回の旅は一期一会に恵まれた。
現在の自転車乗りの人、かつて自転車乗りだった人、自転車で来た人を思いっきり迎えてくれる人。
本当に沢山の人に出会った。
奇妙な巡り合わせに感謝しつつ、砂の山を後にする。
そして冒頭に戻る。
『ラクダ終了です』
・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
その後は泣きながら砂の美術館へ。
このときはアメリカをテーマにした企画展。
尋常じゃなくリアルな砂の像。
アメリカの歴史をハイライトで振り返ってるのもあるけど、それ以上にアメリカゆーたらコレやろ的な方が強い。
全部砂で出来ている。
クオリティ高ぇ。
ラクダには乗れなかったけど、この美術館に来ただけでも価値はあった。
早めに鳥取駅へ戻り、家までワープ開始。
ぶらり横断山陰旅もこれで終わり。
山陰は私が生まれ育った地域だから土地勘はあったけど、こうやって自転車で走るとまるで違った世界に見える。
何よりわき道が楽しい。
今回訪れた絶景は全てわき道で見つけたもの。
自転車旅はゆるく行こうぜ!
そんな場所が山陰らしいだろうなと。
以上、山陰旅でした。
次は夏あたりにまた数日かけて走りたいとこ。