【自転車旅】【長野】天上の楽園、のりくらいだぁす!【乗鞍岳】
松本でのタクシーにて。
運転手『レンタカー使ってどこ行くの?』
私『乗鞍まで行きます』
運転手『乗鞍?この前、自転車乗ってる人を連れてったけど、あそこはドМの道だよ。あんたそんなとこ行って何するの?』
ドМするんだよ。
ロードバイクで登ることの出来る日本最高峰の場所。
乗鞍岳・畳平 標高2,702m。
ろんぐらいだぁす!7巻で出てきたエコーラインに沿って行ってきましたので、その記録。
マイカー制限により駐車場で車を停めて、走行準備。
既にゴールは見えている。
結構な山奥なので、最初から大自然ライドになるのが乗鞍のいいところ。
最後の駐車場にあるゲートの管理人さん達も
『頑張ってこいよ~』と声をかけてくれた。やだ暖かいここ。
スキー場を見下ろして、ここがかなり高い場所なのだと実感。
冬は雪景色になって相当綺麗な世界になると思う。
登り始めて疲労が出てくる頃。
畳平までのだいたい中間あたりに、結構な硫黄フレイバー地帯が登場。
これが乗鞍名物こと乗鞍の冷泉。ちなみに飲める。
冷たっ!すっごい冷たい!なにこれ!?
湯花を含んでいるそうなので頭痛とか胃腸に良いらしいです。
それなりに気温も上がってきた&ドリンクが空になっていたから本当に生き返る。
硫黄くさいけどな!
標高はすでに2,000mを越えるも、この日は雲も少なく、常に日光浴と森林浴を交互にしながら登ってく。
全体的に激坂ではないから、インナーローでゆっくり行けば特段難しい道ではないかなぁと。
高山病に注意してゆっくりと呼吸して登っていけば体力も温存しながら行けました。
というか、あの最初から見えている森林限界から先が楽しみすぎて、早く登りたくてしょうがない。
目標が見えているのは意外と大きい。
視界が開けてきた。
そしてついに森林限界の先へ。
楽園がここにあった...。
8月なのに雪が残ってて、まるでグランツールに出てくる超級山岳のように道がうねってて、ずっと遠くまで見渡せる。
渋峠よりも、富士山5合目よりも高い場所に道がある。
こんな気持ちいい場所を走ってたのかよと改めて感動して、少しだけ登ると終点、畳平へ辿り着きます。
終点、畳平。
周辺の自転車乗りも、笑顔で迎えてくれました。
『お疲れさまでした。どうでした?』
私「雲の上の楽園って感じですね。気持ちよかったぁ」
『乗鞍は初めてで?』
私「そうですね」
『良いですねぇ。私はもう何度も来てますけど、やめられないですね乗鞍は』
分かる。ここは何度でも行きたいと思わせてくれた。
昼食の後、少しだけ登山をしてみて、ふと思った。
(岐阜県から登る道はどうなっているのだろう…?)
乗鞍は長野と岐阜どちらからも登れる。
畳平は終点だけど、興味本位で岐阜県側から登るスカイラインにもちょっとだけ行ってみた。
こっち側も絶景しかねぇ...。
下り坂に入る前に戻って売店で記念品を買い、宅配サービスを使用。
関東へは1000円くらいで送れたんで、こういうお土産の買い方は今後増やしていきたいとこ。
帰りは来た道をひたすらダウンヒル。
本当に楽しかった。
登りの厳しさが景色で吹き飛んでいった日本最高峰への到達。そして笑顔で迎えてくれた名も知らぬ自転車乗りの方々。
乗鞍をドМの道だと私に言い放ったタクシーの運転手さん。
ここはそんな下賤な場所じゃなかったよ。絶景っていう快感の楽園だったよ。
旅は続く。