【自転車旅】【埼玉】暑さで森林浴どころじゃない秩父日帰りヒルクライム
秩父鉄道って何か響きが良い。乗りたい。あと暑い、どうしようもなく暑い。
てことで埼玉の人気スポットでありながら一度も行ったこと無かった秩父へ行ってきました。
久々の山ですよ、山!
宿泊しようと思っていたが、既に満室だったので悲しみの日帰りで行くことに。良いんだ、帰りに秩父鉄道に乗ろう。響きが良いし。
まず飯能駅まで輪行せず自走してみる。この日は関東全域で35度以上の夏日であり、アスファルトから反射する日差しで信じられないくらい暑い。
飯能駅に着くころには既に軽くボ~っとしてたが、県道70号線に入ったところで峡谷に救われた。
あひぃぃぃぃ田舎はこれだからたまんないぜぇぇ!
めっちゃ川遊びしたい!したくない?したい!
しばらく走るも、峠まで地味な登りが続き、脚を殺しにくる。コンビニも無いので慎重に走っていると急に斜度が上がる場所が出現。
("^ω^)・・・
直感が覚悟しろと告げてきた・・・。
本当にここから登りが本番になり峠道が始まります。そしてここから先、秩父手前の定峰峠に着くまで約30~40kmくらいですが、自販機が一切ありませんでした。
そこまで厳しい坂ではなものの、登り出して早くもドリンクが空に。暑さもさらに増してくる。
「やばい、死ぬかも・・・」
引き返すとしても最後に自販機見たのどこだっけ・・・?
痛恨の補給ミスをしてしまい、そのままヘアピンを登り続ける破目に。心が逝ったところでようやく頂上。そして峠の看板がこんにちは。
ま た お 前 か
蘇る道志みちの悪夢。あの最後の坂も山伏峠だった。どうやら全国いたるところに同じ名前の峠があるらしいですが何ですか、心折る峠はみんなこの名前か。
そしてようやく休憩地点、正丸峠へ。
鳥肌立った。
正丸峠は標高636mですが、それでもこの関東平野が見渡せる景色は達成感ある。
さらに休憩所のおばちゃんが非常に良い人で「今日はこんな人が来てね~」みたいな感じで話しかけてくれた。
私が座っていた席は風通しが良かったのでそれを伝えると、やはり店内でも一番いい席だそうで、常連もいるらしい。
最近こうして見知らぬ土地で見知らぬ誰かとお喋りするのが楽しい。一人旅ばんざい、寂しくない。
サイクルラックはありませんが、ポカリとか売ってるし食事もOK。特にジンギスカンがこの休憩地の名物らしく、食べていた客曰く絶品とのこと。肉の香りで店内が充満する中、体力的にうどんしか食えなかったのが本当に残念。
補給の失敗を反省しつつ、さらに奥地へと進む。
おおぅ・・・どんだけ厳しい道越えなきゃならんのよ秩父。
斜度もさらに上がり、再び連続ヘアピンが差し掛かる。
これである。
とはいえ日影が多いので、上手く暑さを逃がしつつ登れました。
ある程度登ると空が広くなるので「そろそろ終わりかな」って感覚が生まれてくる。逆に言うとそれくらい頂上付近まで登るのだが、なんでそんな道作ったんだ昔の人。
刈場坂峠の頂上へ。
ここが最も分かり易く標高が記載されてました。
近くにワゴン車の販売があるので、そこでコーヒー飲んで休憩してる人もチラホラ。
店主の方がギターを持っており、山の中の風景にアコースティックギターで情緒が最大に湧いてくる。休憩してた別のロード乗りの人がギターを弾き出し、周辺一帯がムーミン谷へと変化した。
曰く、夏の夜は刈場坂峠でBBQしながら音楽祭をやる予定らしい。各自持ち寄りで好きな楽器を好きなタイミングで演奏して、会場のBGMを作り出すとか。何それ面白そう。
関東平野はもうかなり遠くに。
ここから最高到達点の大野峠を越え、定峰峠も過ぎれば秩父まで一気に下っていく。
見えてきたぞー!
長い長い下り坂を終え、ようやく目的地、秩父へ到着。
秩父神社を参拝する頃には既に夕日が沈み出していたので、一気に秩父観光。初めて来たので、いわゆる秩父といえば~を巡り巡っていく。
山に囲まれた埼玉の奥地。
正直もう少しゆっくり見たかった。改めて脚力不足を実感。ただ、いつもより知らない誰かとの交流が多く、どこか満足感もあった。
一人で遠くに来ると、自然と誰かに話しかけたくなる。普段接している人達とはまた別の、全く知らない世界で生きている人と出会うのが本当に楽しくて、特に食事処が一番その土地を知るきっかけになってる。個人的に旅の1番の醍醐味なんじゃないかと感じるようになった。お互いその場限りの一期一会なのに何を迷う必要がある。
宿泊すれば次の日に朝からさらに山岳も行けますが、今回はここまで。
ちなみに当初の目的であった秩父鉄道はいたって普通の電車だった。ぶっちゃけSLに繋がってるような観光列車的なの想像してた。事前に調べとけと。
以上、秩父旅でした