【自転車旅】【千葉】房総半島の果てハァン/// ~南房総~
知人と2人で三浦半島へ行き、宿泊した翌朝のこと。
天気は快晴、風向きも良さそう。久里浜のフェリーポートも近い。これはもう行くしかない!房総半島へ!
『俺帰るから一人で行ってね♪』
そっかー(´・ω・`)
城ケ島近くからスタートし、若干のアップダウンを経て三浦海岸へ行くと、そこにはもう夏の風景が。サーファーやキャンプ客で賑わっており、朝日に照らされた海の向こうには房総半島が浮かぶ。
あの先っちょが今日の目標地点、何だか冒険気分。
それもそうだ。これから自転車載せて海を渡る。
房総半島へ行く場合、東京湾フェリーに乗るのが一番お手軽。
あと船内で売っているカレーパンも食べたい。
てことで久里浜港へ。
自転車は運賃含めて1210円で渡れます。
二輪→自動車→自転車と順番に乗り込み、脇へと固定
船内は見た目の割に広く、乗客数も200人は軽々と乗れるような感じ。
噂のカレーパンは船の中心にある売店で買えました。
サクサクとした食感に少し辛め。レジで温めてくれるので本当に美味い。他のツーリング客も全員食べてました。
食事も終わったのでデッキに出てみる。
やばい、船旅楽しい。。。これはクセになる。
潮風が本当に心地よく、普段はあまり好きじゃない人ごみの賑わいも、船の上だと旅の情緒に感じられる。東京湾フェリーは乗船時間が40分ほどなので気軽に船旅を楽しめるし、そこから電車で外房へも抜けられる。
正直神奈川から千葉行く時は船で海を渡る方が絶対楽しい。
金谷港に到着すると、いよいよ南房総ライド開始。まずは県道89号線を走って半島を横断し外房の鴨川へと抜けていく。
しばらく町中を走り、まだかまだかと心が高揚する中、田園風景が見えてきたところで千葉のど真ん中へ!
そこから先は自然空間。
はあん・・・
緑がいっぱいだ!
ここは本当に千葉なのでしょうか。遠くの地方のさらに辺境を走っている気分になってくる。登りも多少あるが、斜度は高くても8%くらい。
速度を重視していなければ、特段難しい道でもない。
何より良いのは車もバイクも信号も全くない!(超重要)
山の中の田園風景を一人走っていくのは堪らない気持ちよさがある。
この道は棚田がよく出てくる。おそらく最高到達地点はここ。
本当に良い緑だ。夜なんかは星空も綺麗なんじゃなかろうか。
鴨川市に入ると下り基調になってくる。しばらく走ると景色の向こうに山が続かなくなっている場所が。
多分ここで山は終わり。きっともうすぐ太平洋に会え・・・
はあん・・・(2回目)
何これ綺麗すぎるよぉ///
太平洋ってこんなにエメラルドグリーンだったの?
青というか緑というか碧。
さっきまで山の緑に感動してたのに、すぐ後に海の碧に感動する。関東にこんな場所があったとは知らなかった。
鳥肌を立てながら外房黒潮ラインに入り、そのまま房総フラワーラインへ向けて走り出す。関東屈指の名道へ。
車も信号も少なく、さらに平地なので抜群の走り易さ。
頻繁に道の駅もあり、休憩も補給も問題なし。加えて太平洋が予想以上に綺麗で、海を見ながら走るだけで鳥肌が立つ。
来て良かった。ここは今まで走った関東の海岸線で一番楽しいかも。
北緯35度線最東端を過ぎると、ひたすら真っ直ぐに進む場所も出てくる。
なんだか南国の雰囲気が漂う場所もちらほら。
はあん・・・(3回目)
思いがけない南の風景にテンションも最高潮。というか本当に日本なのか。
この場所と出会うために今日走ってたんだと実感した。
たまらず自分も映る。
ここからすぐ先に最南端の灯台と公園があり、
さらに30kmほど行けば、朝から見続けた果ての大地、洲崎灯台へと到着。
辿り着いたなぁ...
海を渡り、山を越え、海岸線を駆け抜けた。
ロードバイクに乗り始めて、ずっと行ってみたかった房総半島。見続けていた千葉の果て、ようやく辿り着いた。そこは海と山の両方を走り、鮮やかな風景が常に迎えてくれる最高のツーリングスポットだった。
そんなぶらり南房総ライド、今まで走った中でも群を抜いて楽しかった。
既に心は満身創痍。
あとは輪行で帰ろう。
と思ったよ。
最後の最後で反対方向の電車に乗ってしまった。
私「ここどこ!?」
『---きさらぎ駅かな?---』
私「やめろぉ!リアルにそれっぽい雰囲気あるからやめろぉ!」
正直言って怖かった。
電車が来て初めて安堵の息を漏らした。
そんな房総旅。