【自転車旅】【山梨】GWに初めて自走で一人旅をした話~河口湖から富士五胡周遊~
「大阪から来たんですけど、毎年河口湖から見る富士山が楽しみでね~」
河口湖のほとりで若干の逆さ富士を眺めながら、大阪から来たというオジサンとしばらく話していた。
自転車で旅行すると高確率で誰かに話しかけられます。この旅も3日目になり、一期一会の出会いが楽しみになっていました。
オジサンと別れ、河口湖を起点に西湖、本栖湖、精進湖を巡って甲府へと向かうルートです。河口湖から西湖を抜ける湖北ビューラインは交通量も少なく、湖沿いを走り続けるので絶景が常に見られる道でもありました。
原始的な風景から富士山が時折顔を出すのを横目に走っていく。正直かなり綺麗。この旅で気づいたのですが、早朝の景色が一番綺麗に見える。
西湖はこんな感じ。
さらにビューラインを進み本栖湖へ向かっていると、いかにもな富士の樹海が。
「タップで緑マナ出そう...」
夜だと相当怖いだろうと思いますが、今は朝なので幻想的。
ちょっと黄昏てみる。
遊んでいると、逆方向から自転車乗り二人組がこちらにやってきて、かなりノリノリな様子で手を振ってきた。すかさずハンズアップ。今日は良く人に会う。
そして樹海を抜けたら下りが始まります。
向かいの山まで全部下りなんだけど、さっきの二人組これ登ってきたとか変態だろ。
一気に下りきり、そのまま本栖湖へ到着。
看板で写真を撮ると富士山を背にする場所になってます。
せっかくなので一周してみる。
アップダウンは特になく、木々に囲まれた道を走り、時々原始的な湖の風景が現れる。
近くに建物も無いので人も少ない。というか誰もいない。自然の中を自分ひとりだけが走ってるのは何やっても許される感じして心地良いです。わずか10km程度でしたが、最後まで誰にも会わなかったのはここが初めて。
間違いなく1週するなら本栖湖が最も気持ち良いです。
アイスクリーム屋や食事処もあるので、一周したら休憩するのも良いです。
その後、来た道を戻って精進湖へ向かう。
ここは旅館が近くにありますが、チラホラと人がいる程度。特に気になりません。
ワカサギが獲れる湖らしく、近くの喫茶店ではワカサギ丼が売ってました。
素朴で美味い。
お店には自分とバイク乗り3人組だけ。一般の観光客が近づくも、怪訝な顔をして去っていく。お店が古臭いからか?何て贅沢な。
ツーリングして思うのは、幸せの沸点が下がるのかもなぁと。基本的に体動かしてるので何でも美味しく感じるし、どこか古臭いのも旅らしくて良いじゃないか。便利な生活なんて普段ならともかく、旅行にはいらない。
なんて事を考えながら、いよいよ富士山と分かれ、甲府へと向かいます。使用するのは精進ブルーライン。
この入口から先、甲府まで全部下り坂です。
わずか10~20mくらいだけ微妙に上るような箇所がありますが、気にすることなく甲府へ下れます。というかコレ絶対逆走したくない。
突如現れる峡谷の風景を見逃さずに走っても、予定よりかなり早く甲府へ到着。甲府市街を散策する時間も十分に取れました。
この日は朝8時頃に出て、湖をのんびり周遊しても14時には甲府にいました。山中湖から河口湖がロードで1時間くらいなので、富士五胡は一日で全て走れる距離にあります。行った事が無い方の参考になれば幸いです。
さて富士五胡周遊を達成しましたが、まだまだ旅は終わりません。ここから私は北陸へと向かいました。
旅は続く。