773n旅日誌

自転車でのツーリングや各地を巡った記録

【自転車旅】【山梨】GWに初めて自走で一人旅をした話【富士スバルライン】

「これ良かったら飲んでください。オーガニックのスポーツドリンクです」

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しっかり使わせていただきました。本当に良い宿だった。

家族連れの他の客とも何か打ち解けた感じがあり、宿泊客全員に見送られながら富士山を目指す。何だコレ、旅ってこんな楽しかったっけ?

天気は快晴。富士山もハッキリと見えます。

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ここまで来いと言っているように見える。というか早朝の山中湖からの富士山は一番景色が綺麗だと思う。普通に観光したい。

そんな思いを抱きつつ、いざ富士スバルラインへ。


山中湖から河口湖はやや下り基調で、次第に交通量も多くなりますので注意。
スバルライン付近は渋滞が出来るほどです。

というかスバルライン入口の料金所が登りの途中とは知らなかった。しかも結構な斜度だったので既に試験が始まってる感ある。

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スバルラインは平均斜度7%。インナーギアを使ってゆっくり走れば決して難しくない登りですが、料金所までの道のり含めて30km近く登りオンリーなので心休まることが無い。

さらに1kmごとにあと●km、ここは斜度○%と記載された標識が詐欺ってて心を折ってくる。


「全然スピードでねぇし、まだ続くのかよ8%くらいあるだろ。標識!」

 →「斜度4%」 

「この辺はわりと楽だなぁ。もう少し続きそうだが、何%なんだ。標識!」

 →「斜度8%」 

「おぉぉ、明らかに壁みたいな坂が見えるぅぅぅ。標識!」

 →「斜度5%」

こいつ狂人だ吊るせぇぇぇ!


距離しか信じられなくなり、1合目に着く頃には既に心折れかかる。

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とはいえ富士がこんなに近く見えるというのは壮観です。走った感じ1合目までが最も遠く感じました。

 

その後は2合目

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3合目と

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トントン拍子に進んでいけますが、私の心も折れてきます。

途中、見張らせる場所があるのでここで一休みしながら進めるので何とか耐えられた。

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ぶっちゃけ一合目にこんな景色が欲しかった。


ここから標高が上がるにつれ段々と斜度が下がってきました。同時に標高2000m付近で雲が出始めて気温が下がってきます。5月だけど正直寒い。

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大沢駐車場は20m先が見えないくらいの視界でした。

この駐車場のすぐ後に四合目がお出迎え。雲の上に出るか出ないかといった場所。

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ゴール手前でテンションが上がり出す。

ちなみに写真撮った直後に車が通り過ぎてめっちゃ変な目で見られた。

 

いよいよ富士山頂がハッキリと見えてきます。

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もう道端は岩場が中心になります。

坂も緩やかになって、2%程度のほぼ平地になったので鼻歌交じりで走り出す。

f:id:seugo24:20160619154427j:plain(シャンランランラー空を~飛んで~この町を見渡すの~皆といると~違って見え~...)

(一人だなぁ...)

ふらいんぐうぃっちにはなれなかった。

 

そして迎える最後の坂を越え、5合目へ到着。

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人すげぇ!!!

スバルライン5合目って観光地なんですね...。しかも日本人よりも中国や欧米人が多い。Oh!フジヤ~マ!HAHAHA!って顔してた。

5合目到達の写真を撮りたいが、中国人しかいない。かといって突っ立ってる場合じゃない。ここは異文化交流、勇気を出して、何かオタっぽい人に話しかける。

「Excuse me. Can I take a picture?(写真を撮ってもらえませんか?)」

『sure(ええ)』

通じたァァァァァ!!

言語の壁なんて中一英語で十分だったんや!

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その後、ご当地メニューの富士山カレーを食べ

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神社も参拝。時刻は既に13時を回っていた。

これ以上いると気温が下がり出すので、早々に下界へ戻る。

 

来た道を下って行くだけですが、めちゃくちゃ寒い。
時速は50kmを超えているので風圧もかなりのもの。口もガタガタ震えてました。

3合目を過ぎるまでは極寒のダウンヒルが続いていき、そこから少しずつ暖かくなっていきます。標高による寒暖差を直に感じながら後から迫る観光バスに死の恐怖を味わえるダウンヒルなかなかオススメ。30分~40分くらいで料金所まで行けます。

 

富士スバルラインは初心者向けのヒルクライムコースと言われている通り、ゆっくり進めば決して難しくない登りでした。

むしろ前日の道志みちの方がキツイです。いやお前の事だよ山伏峠。

 

梅雨が明ける頃にはマイカー制限が出るため、もっと走りやすくなるかと。

ただ、雪が残る時期に行って面白かったので、個人的には5月がオススメです。

 

旅は続く。